不動産法律セミナー

土地計算ミスをなくすためにはどうすべきか

調査士試験は2時間30分という短い時間で行われ問題数も少ないので、必ずしも実力通りの結果が出るとは限りせん。合格する実力がありながら今回、残念な結果に終わったひとへ少し乱暴な言い方かもしれませんが、受験も喧嘩も同じだと思うんです。例え完膚なきまでに打ちのめされても、自分で負けを認めない限りは負けではないんです。今回、残念な結果でもまだ勝負に負けたわけではない。来年へのリベンジに向けて、できるだけ早く勉強を再開して下さい。苦しかったことも、悔しさも合格してしまえば良い思い出に変わってしまうものです。

受験者は書式問題を通して受験者は何を試されているのか、そして書式問題で合格点をとるためにはどうすれば良いのかを考えていきたいと思います。

書式問題は、択一式に比べ難しい法律知識を必要とする問題は出題されていません。平成10年の1階部分の床面積算入の問題、平成11年の敷地権の問題は別の意味で難解?な問題でしたが、これは出題者が知識を確かめようとか得点差をつけようと意識したのではなく偶然そうなってしまったと思うんです。土地の計算についても、方向角が0°または90°である問題が多いし、また三角形の三辺の比が3:4:5であり、図形で判断して解答できるなど、およそ測量技術者に対する問題とは思えません。

それでは、書式問題で試されるものとは何なのか、それは「限られた時間の中で、いかにミスなく正確に解答できるか」ということだと思います。これは調査士の実務でも同じことで、実務ではいくら忙しくて依頼者が望む期日までに期間がなくても、決して失敗は許されるものではない。だから時間が足りないとか試験中に焦ってしまった、などそれはあくまで言い訳でしかないのです。

ではなぜ、ミスをするのか?人間が集中できる時間には個人差はありますがおおよそ60分から90分と言われています。試験は120分ですから当然試験中ずっと集中していられるわけではありません。つまり集中力が途切れたときにミスを犯すわけです。しかし試験ですから集中力が途切れたからといってミスしていては、合格することはできません では、ミスしないためにはどうすれば良いのか?それはミスの原因をできる限り取り除いてしまうことです。例えば、土地計算において数値の転記ミスをする場合はできる限り転記しないで済むように工夫することなどです。
それでは、土地計算においてどうすれば、ミスを防げるかを挙げていきます。

ミスの防止方法「土地計算」

1. 数字は丁寧に解りやすく
「0」と「2」、「0」と「6」、「4」と「9」など見分けのつかない数字を書くひとがいますが、これは転記ミスや計算ミスの原因になります。数値を書く際には、できるだけ丁寧に解りやすく書きましょう。
測量業や調査士実務を経験しているひとにとっては、当たり前の話ですが意外とできていないひとが多い。

2. 作図をしてから座標計算
座標計算をしてから座標値に基づいて作図をすると精度の良い図面が書けるのですが・・この場合には重大な欠点があります。仮に座標計算を誤ると作図と座標計算の重複して減点の対象となってしまうことです。
作図をしてから座標計算をすれば、辺長計算をした後に図面を縮尺定規で点検することもできるし、その座標計算があっているか図上である程度判断することができる。作図も訓練次第でかなり高い精度で書けるようになります。

3. 関数電卓の機能を有効活用
① FIX機能(有効桁数表示の指定)
12月号で紹介したFIX機能を有効活用して数値の転記ミスを防止する。 例えば「53.46508752」と電卓に表示された数値を頭の中で四捨五入して解答用紙に 記入する場合と「53.47」と電卓に表示された数値をそのまま転記する場合では、どちらがミスをしにくかは考えるまでもないと思います。
② 基本は連続計算
カッコ計算やメモリ-計算を有効に使い連続計算を行い、計算過程では数値をメモ書・・きしないようにする。メモ書きすれば、それだけ転記ミスと数値の入力ミスを犯す可能性が高くなる。
③ 方向角で座標計算を点検する
座標変換機能 R→P を用いて辺長を計算する際に方向角をともに計算する。直線上で あったり、平行であれば方向角は一致するし、直交であれば±90°である。
④ 表から数値を読み取る際には定規などをあてる。
⑤ 検算は違う計算式で行う。

以上、私が受験時代に行っていたミスの防止方法について書いてみました。それぞれの受験者が工夫して自分流のミスの防止方法を作りあげていけば良いと思います。私も受験時代はミスを克服するために苦労しました。人間はコンピュ-タではないのだから100回計算してすべてミスなしで解答するのは不可能です。でも努力すれば100回のうち99回はミスなしで解答できるようになるものです。

冒頭で調査士試験では必ずしも実力通りの結果になるとは限らないと述べましたが、少し厳しいことを言わせてもらえば、それにしても不合格になるにはそれなりの理由があるということです。あるひとは択一・書式を通じて学習が足りなかったというひともいるでしょう、ケアレスミスが多かった、試験中に焦ってしまったなどでしょうが、遅くても来年の本試験までに、その原因を克服しなければならないのです。もう一度、今回はなぜ不合格であったのかを振り返り自分を見つめ直して下さい。誰でも嫌なことには目を瞑りたい、不合格になった原因なんて考えたくもないと思いますが、ここで逃げていては何も解決しない。今が自分の弱点を見つけ出すチャンスですし、今から努力しなければその弱点を克服することができないかも知れません。

 

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