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本試験直前にはどういう勉強をすべきか

■はじめに

本試験まで残すところ2ヶ月あまりとなりました。この時期は受験者間での順位の変動が激しい時期であり、初学者の方は良いのですが受験期間が長くなってしまった方にとっては今までの勉強疲れが出る時期でもあります。これからの2ヶ月間はやるべきことも多いですから今まで以上に気合を入れて勉強しなければならないのは言うまでもありません。
今回はこれから本試験までどのように勉強を進めれば良いのか。また本試験での心構えなどを書き記していきます。

1. 本試験前日までにやるべきこと

これから本試験までの勉強は量よりも内容が大事です。そこで具体的に何をすべきなのかを記します。
① 自分の弱点を探して克服する
ほかの受験者と比較して何が弱いのかを明確にしてその部分を徹底的に学習する必要があります。
② 択一対策
基本的な事項で記憶があいまいなところがないかを点検して、その部分が出題されても確実に解答できるようにしておきましょう。初学者の方は別ですが、この時期に新しい知識を入れる必要はありません。今までの勉強してきたことの総まとめのつもりで臨んでください。
③ 暗記事項をすべて暗記する
調査士会また連合会の会則や、地図・建物所在図の記載事項など試験までに暗記しなければならないことをノートなどにまとめてすべて暗記しましょう。このような単に暗記すれば良い問題は合格するひとのほとんどが間違えませんから本試験で出題されても確実に解答できるようにしなければなりません。
④ 土地書式対策
土地の座標計算は、すべてのパターンを練習しておくようにしましょう。本試験当日に交点計算を1ヶ月以上も練習していないという状況は避けなければならないのです。やり方としては過去の本試験問題や学院の答練の問題などで計算のみを練習する方法が良いでしょう。1日で10題くらいは練習できると思います。
⑤ 建物書式対策
建物申請書のすべてパターンを練習しておくようにしましょう。土地の座標計算と同様に本試験当日に「建物分棟・分割登記」の申請書を1ヶ月以上も練習していないという状況は避けなければならないのです。とは言っても申請書と図面のすべてを書いていては時間が掛かりますので、図面の作製は省略して申請書のみの練習するのが良いと思います。
⑥ 本試験の模擬練習
本試験の前日と当日にとる行動を実際にやってみましょう。具体的には本試験前日はシャープペンの芯が試験の途中で無くならないように新しいものに取り替えたり、コンパスの芯を使いやすいように磨いでおき夜寝る前に筆記具、受験票などをかばんの中に入れて準備しますよね。当日は早めに起きて試験会場に向かい午前10時丁度に試験をスタートします。
できる限り本試験に近い環境をつくって5回くらいは練習しておいたほうが良いでしょう。ただし受験票は紛失すると大変なので持ち歩かないほうが良いかも。
⑦ 自分の解答パターンを体に覚えこませる
土地の書式問題を例にすると私の受験時代は次の手順で解答していました。
a. 解答用紙に方位、境界標の種類など書き忘れやすいものを記載する箇所に鉛筆でしるしをつける。
b. 問題文をゆっくりと丁寧に読みながら問題のキーワードとなる部分にしるしをつける。
c. キーワードとなる部分の周辺を注意しながらもう一度問題文を読む。
d. 頭の中でおおまかに申請書を書く。(書けない場合はもう一度c.に戻る)
e. 地積欄を除いて申請書のすべての記載をする。
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以上のパターンで私は解答していたのですが、これは受験者によって違うものでありそれぞれが今までやってきたやり方で良いと思います。大事なことは本試験会場でも自分の解答パターンを変えないことです。本試験では緊張や焦るあまり問題文を読むスピードがいつもより早くなったりいつもと違う手順で解答してしまう(たとえばcやdを省略してしまう)ことがあります。それでは今まで練習してきた意味がないのです。本試験会場でも練習と同じように解答できるように問題を読むスピードや解答パターンをしっかりと体に覚えこませておきましょう。
⑧ 過去問を練習する
本試験問題には独特の言いまわしがあります。この時期だから過去問を練習して慣れておくようにしましょう。時間のない方は問題文を読んで理解する練習だけでも良いでしょう。
⑨ 本試験会場の確認
本試験前日までに実際に会場にいって確認しておきましょう。

以上、本試験前日までにやるべきことを書いてきましたが、あと2ヶ月で実行するには量が多いですからきちんと計画を立てることとやり方についても工夫する必要があります。
ここまできたら根性勝負です。遊びや趣味などは本試験が終わってからやれば良いことですから、今は苦痛でも本試験当日に「やれるだけのことはやった」と思えるようにがんばりましょう。

2. 本試験での心構え

① 択一式について
「知らないことは解答できない」「解らないことは1時間考えても解らない」のです。いくら勉強していても本試験で解答できない問題が出題されることはあります。その場合にはなるべく早い時間で判断して次の問題に進むべきです。問題を2回読んで解らなければ潔くその問題は捨てること。自分が解らない問題は、ほかの受験者も解らないわけですからその問題で合否が別れることはありません。一番やってはいけないことは5分も10分も考え込んでしまって時間をロスすることです。
② 問題は素直に考えること
本試験でいつもより慎重になって問題を深く考えすぎてしまうということがあります。いつもと同じ練習のとおりに解答すれば良いのです。
平成10年度の本試験問題を例にすると
建物の滅失の登記の申請書と、滅失の登記がされた建物に係る建物図面の保存期間は同一である。
正解は、正しい枝なのですがこれを保存期間の起算日が違うと考えてはいけないのです。
本試験だからいつもより慎重にとか、本試験だからいつもより丁寧にとか思っているようでは今まで練習してきた意味がないのです。本試験だから特別ということではなく練習通りに解答することです。
③ みんな同じ条件
もしも今年、例年になく難易度の高い問題が出題されたとしてもそのことで焦る必要はまったくありません。択一式で4題から5題くらい解らない問題があるとたいていの人は焦ってしまうのですが単にそれだけ合格点が下がるというだけです。解らなかったイコール不正解というわけでもないし、2分の1くらいには解答を絞り込みますよね。時間が足りないときも同じです。自分が時間の足りないときは、ほかの人も足りないわけですから解答用紙にすべて記載できなくても何ら問題はないのです。
④ 何があっても動揺しない最後まであきらめない
本試験ではメンタルが重要になります。本試験中に起こる不測の事態にも冷静に対処して最後の1秒まであきらめない姿勢が大切です。実際に土地と建物の解答用紙を間違えて記載してしまいそのことに気がついてから冷静に訂正の処置を行い合格した人はたくさんいます。もし解答用紙が破けてしまうような事態になったとしても絶対に動揺しないで最後まであきらめないでください。
⑤ 1日くらいは寝なくても大丈夫
私は本試験の前日はいつも寝付きが悪くて2時間も寝られれば良いほうだったのですが、人間は1日くらい寝なくてもそれほど影響はありません。本試験会場で昨日は眠れなかったとか体調が悪いなどと考える必要はありません。
⑥ 心臓バクバクは良いことです
試験開始直後は隣のひとに音が聞こえるのじゃないかと思うくらい心臓がバクバクしますよね。でもあれって血液の循環が良くなって脳が活性化されるのじゃないかな。

以上、これから本試験までにするべきことと本試験での心構えについて書いてきました。本試験は年に一度のお祭りのようなものです。「これが最後の調査士試験なのだから十分に楽しもう」というくらいの気持ちでリラックスして臨んでください。

 

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