土地家屋調査士の仕事をしていて良かったこと3つ

これから将来のために資格を取得したい。
でも、資格試験って沢山あるじゃないですか、
どの資格の目指していいか分からない。

そんな人のために、土地家屋調査士の仕事のいいところについてお話をしたいと思います。
この動画を見ていただいて、ぜひ将来の選択肢の中に土地家屋調査士という職業を入れていただきたいと思います。

 

それでは、土地家屋調査士の仕事の魅力を3つお話します。
1つ目は、人に喜んでもらえる仕事である
2つ目は、仕事でいろんなところに行ける
3つ目は、資格のコストパフォーマンスが抜群にいい

それでは、1つ目は、人に喜んでもらえる仕事である
仕事というのは人の問題解決をすることにある
土地家屋調査士で言えば依頼者さんが
融資を受けたい
土地の売却をしたい
境界の問題を解決したい
そう言った人の問題解決をして喜んでもらえる
それが仕事のやりがいです。

仕事をする上では、必ずしも自分の仕事がお客様の利益に結び付かない仕事もあります。
証券会社さんが本来お勧めできない商品を売らざるを得ないとういこともあります。
土地家屋調査士の場合は、人の問題解決に直結しています。

境界確定の仕事で、隣地との境界確認で非常に困難を極めることがあります。
となりの家に何度伺っても留守で、ポストに境界確認のお願いをする手紙を入れても反応がない。
曜日と時間帯を変えて何度も何度も、伺ってやっとお会いできて、境界立会の依頼をすると、
「そんなのはうちには関係ない」とけんもほろろに断られる。
境界確認ができないと土地の売却ができないということになりますから、
何度もお願いに伺うことになります。
そうして苦労して境界確認をします。

無事に土地が売却ができたと感謝の手紙をいただくということもあります。
大変だったけど、やって良かったという気持ちになります。

人の問題解決をできるやりがいのある仕事です。

2つ目は、仕事でいろんなところに行ける
土地家屋調査士の仕事をしているといろんなところに行きます。
毎日、役所の調査、現地調査、測量ということで、いろんなところに行きます。
今日は東京、明日は千葉県、明後日は神奈川みたいな感じです。
これがこの仕事の楽しみでもあります。

私は、食べることが好きなんですけど、事務所のある埼玉県川口市の近郊のお店では、
そこそこ美味しい店は、全部行き尽くしています。
らーめん屋さんで言えば、しょうゆ、塩、味噌もう全部食べちゃって、新しい発見はありません。
定食家さんでも全メニュー食べましたという状態です。

ただし場所が変われば、美味しいお店はいくらでもあるので、食事を楽しめるということになります。
また、仕事とプチ旅行を兼ねることもできます。
うちの場合は、家族運営なので、プライベートと兼ねやすいんですけど、
結構仕事をしていて、リゾート地の仕事が多いんです。
伊豆であったり、那須高原であったり、軽井沢方面です。
リゾート地の場合は、不動産を所有しているのが、現地から離れた東京、埼玉の人が多いので、依頼が来るということになります。
そういった離れた場所というのは、こちらとしては実は楽しみで、そのときの忙しさと業務内容と依頼人との関係にもよりますが、
喜んで遠い現場でも依頼を受けさせてもらってます。

北は仙台市で建築のための測量をしたのと、あとは愛知県の豊田市で地目変更の登記をさせていただきました。
仙台は牛タンと海鮮丼を食べて帰ってきて、愛知県はレゴランドで遊んできました。
3年前にキャンピングカーを購入したんですけど、このキャンピングカーも遠隔地の現場では強い味方になります。
いちいちホテルの予約をしなくても良いですし、気軽にサッと行って帰って来れるのですごくいいです。

まあ美味しもの食べて、家族も喜んで、仕事もできるということで、
遠い現場仕事もなかなか良いということです。

3つ目は、資格のコストパフォーマンスが抜群にいい

土地家屋調査士試験の合格率が約9%と言われています。
難関の資格ではありますけど、
不動産鑑定士とか税理士とか司法書士とかに比べるとわりと取得しやすい資格だと思います。
参入障壁が高くて人気がない、土地家屋調査士を目指す人が少ない。
つまり、コスパの高い資格だと思います。

参入障壁が高いというのは、
まず、資格試験です。
年一回の一発勝負の試験に合格しないといけません。
これが勉強すれば必ず受かるという試験ではなくて、
ちょっとしたミスで一年の努力が台無しになってしまう。
プレッシャーとの戦いでもあります。

次に、独立開業についての開業資金です。
作業車、測量ソフト、測量機械などの初期投資が必要になります。
測量機械についてはリース契約になると思いますが、
それでも初期の段階で300万円~500万円程度の初期費用が必要になろうかと思います。
一般的な起業では大きい初期投資ではありませんが、パソコン1台で起業できる他の士業と比べると初期投資が大きいということになります。

そして、技術と経験が必要です。
試験に合格、開業資金を用意する。
そしてすぐに独立というわけには行きません。

独立するためには技術と経験が必要です。
独立後に円滑に業務を行って行くためには、少なくても3年くらいは実務経験が必要です。
測量を伴わない仕事をして、測量関係は他の土地家屋調査士を紹介する人もいますけど、
それだと資格を十分に活かせないということになります。
司法書士との兼業であったり、登記業務の多い東京とかの大都市であれば測量なしでも成り立つかも知れませんが、
土地家屋調査士の単独業務であったり、地方だと難しいということになろうかと思います。

参入障壁が高いというのは、独立するのは大変だけど、独立後のライバルは少ないということになります。

不動産登記の事件数が過去10年以上、横ばいなのに対して土地家屋調査士の人数は減り続けています。
平成21年の不動産登記事件数が1280万件で、平成30年の事件数は1258万件で、マイナス22万件(1.7%の微減)です。
それに対し土地家屋調査士の登録者数は、平成21年が17820人で、平成30年の登録者数16471人で、マイナス1059人(5.9%減)です。
土地家屋調査士一人あたりのと登記事件数は増えています。

また土地家屋調査士試験の受験者数は、平成21年が6026人であり、平成30年の受験者数は4380人で、マイナス1646人(27.3%減)ということになります。
受験者数の推移を見るとこれからも、土地家屋調査士が減っていく傾向は続くと思われます。

土地家屋調査士は、測量技術者が多いので、ライバルの営業力がめちゃくちゃ弱いです。
他の業界と違って、少しの営業努力で勝てるということになります。

いずれ土地家屋調査士の仕事もAIに代替えされていくと思います。
ただし技術、技能、経験を要する分、他の書類だけの仕事よりは、AIに代替えされにくいということがあります。
AI化までの時間はかかるだろうと思います。

土木系の汚れる仕事です。
人気がないというのは、ライバルが少ないということです。

そういった理由で資格のコストパフォーマンスの高い職業だと思います。

公共事業を主に行う測量士と比較されますが、土地家屋調査士から測量士に転身する人はほとんど聞きません。
その一方で測量士から土地家屋調査士に転身する人は非常に多いです。
それだけ土地家屋調査士の仕事というのは魅力があるということだと思います。

以上、参考にしていただければ幸いです。

今回も、ご覧いただきありがとうございます(^-^)/