土地家屋調査士は話しが9割

私は、話をするのがすごく苦手です。
勤めていたときには、毎日毎日毎日、
上司から「お前何いってんだかわかんねーよ」とか
「主語述語がメチャクチャなんだよ」とかダメ出しされました。

そうなると心が疲弊してくる。
話すというのは、メンタルと深い関わりがあるので、ますます話ができなくなるという状況でした。

そして、話すということについて、ものすごく勉強をしました。
そして、あることが分かった。
今までは、話すということは、生まれ持った才能のようなもので、後天的に身につくものではないと思っていた。
でも、それは違います。
話をするということは、才能だけではない。
技術でほぼカバーできるということです。

今回は、話すということについて深堀りをします。
この動画を見て実践すれば、どんなに話すのが苦手な人であっても、中の上、平均レベル以上の話ができます。
堂々と話してるけど、ただ長くてつまらない話を延々とする迷惑おじさんよりも百万倍、話がうまくなります。
話すのは苦手ではないけど、勉強してこなかった。そんな人は、天才レベルになります。
ぜひ最後までご覧ください。

どーも(^^)
開業20年、土地家屋調査士の杉山です。
このチャンネルでは、土地家屋調査士としての経験、知識、考え方をお話しています。
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それでは5つのポイントでお話をします。
1つ目は、話には型があるということです。
2つ目は、話に見出しをつける
3つ目は、リズムとリズムチェンジを使う
4つ目は、コアメッセージの伝え方
5つ目は、実際の自分以上の話をしない

1つ目は、話には型があるということです。
型というのは、話しをする順番です。
世界中の天才が考えた話しの型を使うということです。
PREP法とか、PASONAの法則とか検索すればいくらでも出てきます。

私がやってるの4つの型を回してるだけです。
・3つ見出しをつけるパターン
・エピソードを話すパターン
・問題提起をして解決するパターン
・PREP法

最後のPREP法だけを説明します。
PREP法というのは、
結論(point),理由(reason),具体例(example),結論(point)
の頭文字を取ったもので、この順番に話しなさいというのがPREP法です。

それでは実際にやってみます。
(結論)
土地の売買をする際には、境界確定測量をおすすめします。
(理由)
・登記されている面積と実測面積が違う場合が多い。
・境界が確定しないと分筆登記ができない。
・土地を購入したあとに境界確定ができないリスクを避ける。
(具体例)
境界を確定しようとしても、実際に確定できないこともあります。
隣地の人が行方不明、境界立会に応じてくれない、境界の主張が相違する。
そういったことは、よくあります。
(結論)
土地の売買をする際には、決済の前に境界確定測量をおすすめします。

こんな感じで、話しの順番を変えるだけで、断然にわかりやすい話しになります。
まずはプレップ法だけでもいいので、話の型を自分のものにするのが大切です。

2つ目は、話に見出しをつける
今日は、〇〇について3つのポイントをお話します。
最近、買ってよかったものベスト5!
私のルーティン7つ紹介
みたいな感じで、見出しをつくって1項目づつ話していきます。

見出しをつけるポイント3つです。

①なぜ見出しをつけると話がわかりやすくなるのか
お伝えしたいことは3つあります。
というと聞き手は、この人これから3つ話をすると準備するんです。
頭の中に3つ袋をつくって、1つ目これ、2つ目これ、3つ目これみたいな感じで整理しながら聴くことができます。

こんな感じで話します。

境界確定測量をするメリットは3つあります。
1つ目は、境界標を設置することで境界を明確にできます。
金属プレート、金属鋲、コンクリート杭を設置して境界を自分の目で確認できます。
2つ目は、隣の人と境界確認書を作成して確認した事実を書面で残すことができます。
書面を残しておくことで子や孫の代に所有者が変っても安心です。
3つ目は、分筆や地積更正登記をすることで図面を公的な資料にすることができます。
法務局に提出した地積測量図は、公文書になり永久に法務局に保存され誰でも見ることができるます。
という感じです。

話を最後まで、つなげて話すよりも、見出しを作ることで抜群にわかりやすい話になるということです。
話しをする側も、整理して話ができるので、変に話しが脱線することもありません。

②見出しの数は奇数にする
セミナーのタイトル、本のタイトル、YouTubeのタイトルを見ると9割以上が奇数を使っています。
成功の3ステップ、父からの5通の手紙、7つの習慣みたいな感じです。
なんで奇数が多いかというと、イメージの問題で、357の奇数って鋭く尖った感じがします。
一方で、2468の偶数は、ふにゃんって、柔らかい感じになります。
ものの値段のように、あえて柔らかくしたいときには98円みたいに下1桁を偶数にする。
97円だと刺さって痛い感じになります。
プレゼンテーションみたいに相手の心に刺したい場合には、偶数ではなくて357のあえて奇数を使います。

③後半に盛り上げる
最近買ってよかったものベスト5を発表します。
第1位は、ジャクリーのポータブル電源
現場で電気が必要なときにとっても便利です。
第2位は、空調付き作業着
暑い夏の必需品です。
という感じで、1位から発表していくと、4位、5位、もうどうでもいいと言う感じになります。
やはり順番としては、5位、4位、3位の順番に発表する。
そうすることで、2位はなんだろう。1位はなんだろう。
という感じで飽きさせない。

今日、お伝えしたいことは3つあります。
と言ったら、1つ目、2つ目、3つ目と徐々に上げていく。
3つ目に、聞いてる人が一番興味がある内容、価値のある内容、話のボリュームの大きい内容を持ってきます。

デクレッシェンドではなくて、クレッシェンド、徐々に上げていくのが重要です。

話に見出しをつけることと、その内容についてお話をしました。
ぜひ、お試しください。

3つ目は、リズムとリズムチェンジを使う
話のリズム(テンポ良く)で話す。
そしてときどき、リズムを変えるというのが重要です。
ずーっと同じリズムで話すと聞いてる人は飽きます。
ポクポクポク。
なんまいだー、なんまいだー、なんまいだー。チーンみたいな感じです。

まず、リズムよく話すというのでカンタンなやり方は、言葉を3つ並べるということです。
私は毎回、動画の前半でこう言っています。
土地家屋調査士としての①経験、②知識、③考え方を話しています。
よかったら①チャンネル登録、②高評価ボタン、③右下のベルのマークをクリックしてください。
世の中はお金、お金、お金みたいに同じ言葉を3回続けるのも効果的です。
マコナリ社長が良く使ってますね。
ポンポンポンみたいな感じで3つ並べることでリズムが良くなります。

さらにもっと効果が高いのは、韻を踏む(言葉をそろえる)ことで、もっとリズムが良くなります。
土地家屋調査士に必要なのは、①責任感、②正義感、③使命感です。
そして①聞く力、②話す力、③相手に共感する力です。
こんな感じで、3つ並べて韻を踏むことでもっとリズムが良くなります。

そして、リズムチェンジを使う。
具体的にどうするかというと、いくつかパターンがあります。
速く、速く、速く話したところで、急にゆ~っくり話す。
テンポよく言葉をポンポンポンと並べていって、間を使って話す。
少し高めの声で話したあとに、低い声で話す。
こんな感じで、リズムチェンジを使うことで相手が飽きずに聞けます。

リズムとリズムチェンジって、聞いてる側も飽きないし、
話している側も楽しいんです。
ぜひ試してください。

4つ目は、コアメッセージの伝え方
話をする目的は、
相手に意識を変えてほしい、
相手に行動を起こしてほしい、
相手にイエスの答えがほしいという願いがあります。
しかし、実際には聞いてる人は、ほとんど話しの内容を覚えていません。

これだけはというコアメッセージを深く記憶に残してほしい訳です。

①リズムを変える。
コアメッセージを言う前にリズムを変えるということです。
大事なことを言う前に、
間を使って話す、ゆっくり話す、低い声で話す。
特に間を使うとその瞬間に人は集中するので、そこで大切なことを言います。
「話すということは、生まれ持った才能だと思ってました。」
「話すということは、才能だけではない!そう技術です。」
話しの表現方法でメッセージを伝えます。

②同じ言葉を繰り返す。
相手の記憶に残したり、意識を変えたり、行動を起こさせるためには、
5回以上は、プレゼンの中で同じ言葉を繰り返すのが有効です。

「リンダ、リンダ、リンダ・・・」とか
「女々しくて、女々しくて、女々しくて」とか
「うっせー、うっせー、うっせーわ」とか
とにかく繰り返されると記憶には残ります。
政治家が自分の名前を何度も繰り返すのも、
政策を訴えるよりも、名前を繰り返したほうが選挙で有利だからです。

この動画でも、
「話すということは、才能だけではない!技術です。」
と同じメッセージを繰り返すということです。

③反対の意味の言葉をくっつける
世の中で、多くの人の記憶に残ってるのは、
反対の意味の言葉をくっつけるパターンが多いです。
めちゃくちゃ、強力です。

「最低でも金!最高でも金!」谷亮子さん
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」踊る大捜査線
「やられたら、やり返す、倍返しだ!」半沢直樹

最低⇔最高
会議室⇔現場
やられたら⇔やり返す
この反対の言葉が強調するんです。
これが「最低でも金メダル取ります」と言っても、だれの記憶にも残らない。
「最低でも金!最高でも金!」って言ったから人の記憶に深く残ってるんです。

この動画でも、
「話すということは、才能だけではない!技術です。」と言ってるのは、
才能と技術というのが反対っぽい言葉です。

メッセージを記憶に残す方法として、リズムチェンジ、同じ言葉の繰り返し、
反対の意味の言葉をくっつけるのは、効果が高いし、やっていて面白いです。
ぜひお試しください。

 

5つ目は、実際の自分以上の話をしない
これが、今回の話しの中で一番重要な話です。

YouTube講演家の鴨頭嘉人さんに、スピーチを習ったんですけど、
その学校を卒業するときに言われたのが、
「何を話すのかは重要ではない。誰が話すかが重要だ」と言われました。

これが結構深い話で、
つまり、普段の自分が思っていること、普段の自分の行動以上に美しい話をしてはいけないということです。

同じ話をしても、誰が話すかによって、気持ちの悪い話にもなるし、感動的な話にもなるということです。

例えば、普段は人に迷惑ばかり、何かと嫌味なことを言う、感謝とは無縁な人。
そんな人が、「人生で大切なことは、まわりの人に感謝すること」って言ったらどうでしょうか。
いや、そうなんだけど、お前が言うなよ。と思いますよね。
これは極端ですけど、似たようなことって結構ありますよね。

一方で、普段から世のため人のために生きている人、
与えて与えて与える人が、
「人生で大切なことは、まわりの人に感謝すること」と言ったら、
聞く人は感動して涙を流す人もいるかも知れません。

普段の思っていることや行動なんて、聞いている人が初対面ならわからないと思うかもしれません。
でも、不思議なことに何となく伝わるんです。
話の内容、表情、立ち振舞で違和感が出るんです。
これが対面でなくても、YouTubeであっても何となく、その人の人となりというのは伝わります。

もし、美しい話をしたいのであれば、美しい自分にならなければいけない。
それが出来ないのであれば、美しい話ではなく、ありのままの自分サイズで話をする。
これがとても重要なことです。

 

それでは5つのポイントを振り返ります。
1つ目は、話には型があるということです。
2つ目は、話に見出しをつける
3つ目は、リズムとリズムチェンジを使う
4つ目は、コアメッセージの伝え方
5つ目は、実際の自分以上の話をしない

話の技術なんかより、心のありのままを伝えるのが大事なんだよ。
そう思うかもしれません。
しかし、技術はおもてなしだと思っています。
伝えたいメッセージをより伝わりやすくするのが技術です。
お刺身を冊のままどーんと出されるよりも、
食べやすいサイズに切って、つま、大葉、菊の花で飾ります。
そうすることで、美味しくいただけるんです。
技術はおもてなしです。

いやいやいや、スピーチの技術は頭ではわかったんだけど、
現実には使えないんだよ。
はい、確かにその通りです。
まずはライティングから始めてください。
SNS、メール、スピーチの原稿作りのときに技術を意識してライティングします。
ライティングなら考える時間がありますから、存分に技術を使えます。
そして、プレゼンや、YouTube、日常会話で技術を取り入れます。
何度も、何度も、何度も繰り返すことで、自分のものになっていきます。