【土地家屋調査士】開業して20年これからどうする?

1弾は開業当初の話し、第2弾は開業から10年目くらいの話し、
そして、今回は開業から20年を振り返るシリーズ第3弾!最終章です。

今現在、どういう状況なのか、これから先、何をするのか。という話しをします。

土地家屋調査士に興味がある人、個人事業主の人、お仕事の参考になる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。

どーも(^^)
開業20年、土地家屋調査士の杉山です。
このチャンネルでは、土地家屋調査士としての経験、知識、考え方をお話しています。
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いや~開業から20年いろんなことがありました。
補助者時代は、先生との折り合いが合わなくて大変でした。
開業してスタートダッシュを決めます。
でも調子に乗りすぎました。
そして10年目くらいで、売上が激減、人間関係はズタボロ
今現在はどうなのか?

それでは、3つの話しをします。
1つ目は、夫婦で事務所を運営する
2つ目は、好きな人と好きな仕事で生きていく
3つ目は、単発フロー型のビジネスから自分の商品を持つコンテンツビジネスへ

1つ目は、夫婦で事務所を運営する
以前は、身内を事務所に入れるのに抵抗がありました。
馴れ合いになる、緊張感がなくなる、他の社員に対する影響など
デメリットが大きいと思っていました。

でも実際に配偶者を事務所に入れるというのは、デメリットよりもはるかにメリットのほうが大きいということです。

①お金のことを任せるのは身内が一番良い
身内以外には頼みづらい仕事がある。
コピー機など購入の折衝、
見積もりとってやり取りなんてことは自分では忙しくてできない。
お金に関すること、経理の仕事は、やはり自分でやるか、あるいは身内がやるのがいいです。

②意見をズバズバ言う異性の存在が大きい
仕事のことで奥さんの意見を聞いても仕方ない。
だって妻は仕事のことなんて分かんないんだから、と思う人もいるんじゃないでしょうか。

でも、違うんです。
運営については女性の意見を取り入れいていくほうがうまくいきます。
男性と女性では、物事の見え方、捉え方が違います。
また社員さんだと、思うことがあっても保身の気持ちもありますから、
なかなか意見が言えないということもあります。

そこで思ったことをズバッと言う身内の異性の意見というのは重要です。

③夫婦の仲が良くなる
配偶者と同じ仕事をすることで、行動がほぼ全部お互いが把握している。
あらぬ疑いがかけられない。
会合に行くと言ってるけど本当に行ってるのか?
もちろん変な行動をしている人には、全部バレてしまうので都合が悪いですけど。

配偶者が何してるのかわからないというよりは、
一緒に仕事をしているほうがいい関係でいられると思います。
一緒に仕事をすることで、こんな大変な土地の境界の問題を解決しているのか。
という尊敬もされる?ことも多少あると思います。

現場に行って、妻にモルタル練っておいてとか、杭探しで穴を掘っておいてとか言うと、
「結婚して、こんなことになるとは思わなかった」とか言われます。

まあ文句は言われますけど、一緒に仕事をすることでより良いパートナーになります。

そして今は、どんどん売上を伸ばして人を増やしていくというよりは、
夫婦で2400万円の売上をつくることを目標にしてやっています。

 

2つ目は、好きな人と好きな仕事で生きていく

自分のことを客観的に見ると、マネジメント力はない。
でも業務の処理能力と集客力はあります。
だったら、いいお客さんだけを選んで、自分と身内だけで運営してたらいい。
そう思ったんです。

そして、好きな人と好きな仕事で生きていくという結論になりました。

やりたくない仕事はお断りする。
付き合いたくない人とは付き合わない。
少人数で、自分の見れる範囲だけで仕事をしていく。

そんな甘い考えで事務所の運営ができるのか?そう思うでしょう。
でも世の中は、変わったんです。
誰でも一個人が情報を発信することで影響力を持つことができる。
そしてたくさんの人と簡単に繋がれるようになったわけです。

みんなと仲良くする。嫌われることを恐れるのではなくて、付き合う人を選別する。
会うとエネルギーがなくなる人と付き合うのではなくて、元気を貰える人と付き合う。

スヌーピーの名言で「嫌いな人の事を考えるより好きな人を考える時間にしよう」というのがあります。
「好きな人と好きな仕事で生きていく」この考えに至るまでには、
この土地家屋調査士の仕事をする中で、いい思いも沢山してきました。
でもその反面嫌な思いも、たくさんしてきました。

・仕事をしてお金をもらえないこともあった。
・こちらには何の落ち度がないにも、企業の社内政治で悪者にされることもある。
・ひどい捨て台詞言って、辞めていった社員もいました。

一時は、拡大路線で5000万円近くの仕事をして、人も増やして行った時期もあったけど、
そのときは仕事がなくてもイライラするし、仕事がたくさんあっても、仕事を回すためにイライラする。
あのときにはもう戻りたくないな。というのが正直な気持ちです。

今は、身内で小さく事務所を運営して、自分で見れる範囲の仕事をする。
嫌な仕事はやらない。嫌な人間とは付き合わない。

好きな人と好きな仕事で生きていくということに至りました。

 

 

3つ目は、単発フロー型のビジネスから自分の商品を持つコンテンツビジネスへ

土地家屋調査士の仕事をしてすごく嫌だったことというのが、
100%フロー型のビジネスであるということなんです。
フロー型のビジネスというのは、
その都度、新規の依頼を受けて仕事をこなして、報酬をいただくビジネスです。
これがダメというわけではないんですけど、ずっと新規の仕事を頂いて働きつづけなければ行けない。

病気で働けなくなってしまった。
好意にしていただいた取引先の支店長が人事異動。
仕事のミスで、取引先を失う。
いろんな理由で新規の依頼がストップしてしまうということは起こります。
そんなことにビクビクしながら、やって行かなければ行けない。

それがすごく嫌で、土地家屋調査士(フロー型ビジネス)の仕事をやりながら、
10万円でも20万円でもいいので、自分の商品で収益を得るビジネスを増やして行きたいと思ったんです。

このYouTube、電子書籍、ブログ、オーディオブックを手始めに、自分の商品を増やしていきます。
自分の商品で収益を得ることで、仮に本業の土地家屋調査士の仕事がストップしても、
なんとか生活できるようにしていきたいということです。

このYouTubeも、継続して投稿数を増やすことである程度、広告収入を増やすこともできるでしょうし。
今よりも、もっと影響力を高めて行けば、有料メンバーシップなどで収益を上げることも可能です。

ちなみに私のメインチャンネルYouTubeは、ほとんど時事ネタを入れないんです。
通常、YouTubeで伸ばすためには、今が旬のネタを入れて再生数を多くするというのが定石です。
でも私はそれをやりません。
なぜかと言うと動画の一つ一つを資産と考えていて、3年後も、5年後も見ていただける動画を作ろうと考えているからです。
今が旬の話題を入れるとそのときは再生数を取れるんですけど、1年たったら誰も見ない動画になります。
私のチャンネルは、動画は資産であって、長く見ていただけるように旬の話題をいれません。
どうしてもやりたい場合は、サブチャンネルでやります。

土地家屋調査士の仕事は、新規の依頼を取り続けて、
業務を完成させて報酬をいただく繰り返しなんです。

仕事をして報酬をいただく、仕事をして報酬をいただく、この繰り返しです。
まるで、ネズミが手押し車をくるくると回すラットレースです。
回すのをやめれば、手押し車の回転が止まるように、
仕事をしなければ収入はなくなります。

一方、自分の商品を販売するコンテンツビジネスはどうでしょうか?
今までの自分の経験や知識を電子書籍で販売する。オーディオブックを販売する。YouTubeで発信する。

もちろんコンテンツを作るのはものすごく大変ですけど、一度コンテンツを電子書籍などで商品化をすれば、1年後も、3年後も、5年後も、
商品が売れ続ける限りは、わずかではあっても報酬をいただくことができます。

もちろん本業の土地家屋調査士の報酬に比べれば少ないですけど、働くのを辞めたら報酬がなくなるフロー型ビジネスだけではない安心感を得られます。

ここからは妄想なんですけど、キャンピングカーで出かけることとスポーツジムに通うことが趣味なんです。
この趣味にコンテンツビジネスをかけ合わせる。

全国展開しているスポーツジムの会員になって、キャンピングカーで全国を旅行気分で回る。
そして全国を回りながら、土地家屋調査士の業務を行いつつ、執筆とYouTube投稿などをやっていく、なんか楽しそうですよね。

そして時折、事務所に戻ってくるという感じです。
そんな風に、趣味と実益で楽しみながら仕事をしていけたらいいと思います。

 

土地家屋調査士の業務のほうなんですけど、
20年やってきたことで、信頼の貯金はかなり積み上がっている状況になっている。

10年前に測量をしたところで、分筆登記が必要になってまた依頼が来る。
建物表題登記をした依頼者さんから数年後に測量の依頼をされる。
ということが起こります。
あとは特に地元の川口市内では、半径100メートル以内には、私が仕事をした現場がほぼある状況になっています。
ということは、不動産の調査をするときに法務局の地積測量図を見ると、かなりの確率で私が作成者になっている地積測量図を見ることになる。

そして10年前に、測量をしているのなら、その土地家屋調査士に仕事を依頼しようと思う人も中にはいます。
依頼にはいたらなくても、土地家屋調査士の杉山というのは、かなりの件数の仕事をしているという印象は与えることはできる。

この信頼の積み上げについては、実は開業当初からイメージしていた。
まず、開業当初は、とにかく業務の件数、実績を上げることにこだわった。
報酬も相場よりも若干は安く設定して、間口を広くしました。

つぎに、中間時期(開業10年前後)は、顧客の選別と報酬の見直し。
報酬額をジワリジワリと上げていく。理想はお客さんに気が付かれないくらいのスピードで上げる。相場よりも多少は高い報酬額に設定できた。

それと同時に、お客様を選別する。
報酬の値上げが出来ない人
請求から支払いまでのスパンの長い人
仕事の真面目さに欠ける人
精神衛生上お付き合いしたくない人など。
開業当初からお付き合いしていたお客様ともお別れさせていただいたこともあります。

そして、現在は開業から20年を迎えました。
あとは、土地家屋調査士として仕事を伸ばしていくと言うよりは、
家族で運営して、執筆などのコンテンツビジネスもやりながら、
好きな人と好きな仕事で生きていきたい。
それを実現するために、今頑張っているところです。

今回も、ご覧いただきありがとうございます(^-^)/
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