土地家屋調査士の仕事は下請ではなく必ず元請

下請け、孫請け、抜かれて抜かれてこれだけしかお金もらえないの?

「辛いですよね~」

できれば元請けで仕事をしたい。安心してください。

土地家屋調査士が仕事をするときには、必ず発注者と直接契約をする元請けの業務になります。

今回は、なぜ土地家屋調査士の仕事が元請けなのか理由を話します。

ぜひ最後までご覧ください。

 

土地家屋調査士個人が調査士の業務を受けるときには、必ず元請けということになります。

土地家屋調査士が下請けや孫請けで業務を行うことはありません。

なぜなら、法律で必ず元請けになるように決まっているからです。

「調査士は、他人をして業務を取り扱わせてはならない」と法律で定められています。

なので必ず依頼を受けた本人が取り扱わなければならないということです。

 

この「他人による業務の禁止」は、非常にメリットでありデメリットでもあります。

例えば、私が忙しくて仕事が受けられない状況の場合にどうするか。

Aさんから境界測量の依頼をされた。

しかし業務多忙で受けられないということであれば、Aさんにお断りしてB調査士を紹介します。

そして、発注者AさんとB調査士で直接契約を結んでもらいます。

つまりB調査士は、元請けとして業務の依頼を受けるのです。

さらに言うと、紹介した私がB調査士から紹介料をもらうこともできない。

なぜなら紹介料の支払いも実は法律で禁止されてるんです。

 

この下請け禁止、紹介料も禁止というのは、土地家屋調査士全体の業務の質が落ちることを法律が禁止したということです。

 

しかし下請け禁止、紹介料も禁止というのは、実はメリットでありデメリットでもあります。

まず、開業して間もない人、集客力に自信がない人にとっては、調査士の業務を必ず元請けで受託できるので大きいメリッだと思ます。

一方で、私みたいに集客力があって、なおかつ従業員を増やして事務所を大きくしようという気がない人にとっては、すごいデメリットなんです。

本来、集客力があれば沢山仕事を集めてきて、キャパオーバーになった分を20%から30%くらい抜いて下請けに出したら、人を雇うリスクを回避しながら儲かるじゃないですか。

さらに、下請けがミスした場合の責任も回避するのであれば他の調査士を紹介して紹介料を貰うことも考えられるでしょう。

こういった下請けや紹介料のようにリスクを回避しながら利益を上げる方法が取れないのはデメリットでもあります。

しかしながら、下請け、紹介料の支払いで安い報酬で仕事をした調査士が業務の質を下げて業界の信頼を下げてしまうことが考えられます。

そういった業界全体の信頼を担保するために、下請け、紹介料の禁止をすることを法律で定めたのだと思います。

今回も、ご覧いただきありがとうございます

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