【現況測量】は、どんな測量?境界確定測量との違いは?
土地の面積の概略を知りたい。
将来の土地の分割の計画を立てたい。
建物を建築するにあたって、測量が必要になった。
そんなときに現況測量をすることで、土地の面積と形状の概略が分かります。
現況測量というのは、ブロック塀、U字溝、既存の境界標など境界と想定できる範囲を測定します。
土地の形状、面積を測量するものです。
今回は、現況測量についての話をします。
【現況測量のデメリット】としては、
境界確定測量と違い、隣地の所有者さんや道路などの公共用地の管理者との境界確認は行いません。
現況測量の測量結果が、後に近隣との境界確認した結果に違いが出る可能性があります。
境界確定測量と違い、現況測量の測量成果をもって、分筆登記、地積更正登記、実測売買とすることはできません。
境界標を新たに設置することもできません。
分筆登記、地積更正登記をするためには、隣地の所有者、道路などの公共用地の管理者と境界の確認をして、
立会証明書や境界確認書、公共用地と境界の確認証明書を法務局に提出する必要があります。
また実測売買では、契約上、買い主に対して立会証明書などを引き渡す必要があります。
【現況測量のメリット】として、
費用的に安く済ませることができます。
境界確定測量に比べて、2分の1程度に費用を抑えることができます。
期間も短くすみます。
境界確定測量が4ヶ月から6ヶ月程度かかるのに対して、現況測量であれば1ヶ月程度で測量図を提出することができます。
後で、境界確定測量を行う場合に、資料と使うことができます。
概略の面積を把握することができます。
測量する立場としては、境界確定測量をお勧めいたしますが、
費用面、期間の面で現況測量のほうが良いということであれば、それでもよろしいかと思います。
以上振り返ります。
現況測量のデメリット
分筆、地積更正の登記、実測の売買では使えません。
現況測量のメリット
確定測量に比べて、費用と安くて、期間も短くてすみます。
概略の面積を把握することができます。
測量が必要になりましたら、土地家屋調査士にご相談ください。