国有土地の払い下げ(用途廃止)について
敷地の中あるいは、隣接して水路や赤道などの国有地がある。
できることなら払い下げを受けて、管理者から購入したいという人もいると思います。
払い下げを受けられるかどうかですが、その国有地が実際に使用されて、公共の用に供されていれば、当然払い下げを受けることはできません。
例えば、実際に排水等が流れている水路、赤道でも実際に通る人がいる。
何もつかわれていないようには見えても、国有地の地中に排水管が通っている。
実際に使用されていない国有地であれば、払い下げを受けられる可能性はありますから、相談する価値はあると思います。
まずはその国有土地の管理者に相談ということになります。
管理者は、その市区町村か、都道府県か、国財務省ということになります。
先ずは、市区町村の役所で管理者の行政を確認してみてはいかがでしょう。
管理をしているのは、市役所なのか、県なのか、あるいは国なのかを確認する。
管理者がわかれば、その管理者に確認をするということになります。
手続きとしては、国有地の払下げの申請です。
当然、測量も必要です。近隣の境界立会をして、境界を確定する必要もあります。
払い下げを受ける国有地に隣接する所有者の同意書も必要です。
国有地に隣接する所有者が売払を受ける権利がありますから、同意を受ける必要があるということです。
細長い水路や赤道の場合は、一路線すべて同時でないと払い下げができないという場合もあります。
この辺は、行政によって違いますので注意が必要です。
国有地に地番がない場合は、土地の表題登記が必要です。
地番をつける登記が必要です。
国有地に地番がある場合は、払い下げを受ける部分について分筆の登記をしてその部分の所有権移転を受ける必要があります。
この土地の表題の登記は、申請者側でやるのか、行政でやるかは、その行政によって違います。
その国有土地に建物がかかっている場合や完全に自分の敷地として、10年あるいは20年以上使用している場合は、時効取得という方法も考えられます。
払い下げ(売り払い)の場合は、売払の手続費用、測量費用、売り払いの代金がかかります。
時効取得の場合は、測量費用、弁護士費用がかかります。
どちらが良いかは、ケースバイケースだと思います。
敷地や隣接地に国有地があれば検討してみてはいかがでしょう。